練習1でPCでのシミュレーターで操縦の基本を覚えてから、実機での練習を開始してください。
頭で理解しても、実際の機体の動きに、指の操作が対応できるには相当な時間がかかります。
コマ無しの自転車に乗れるようになるまでの練習と同じように時間が必要です。
体がバランスを感じて、自動的に動くようになるまでには、体内の神経プログラムが学習する実機訓練と脳内の神経プログラムが生物的に成長して定着する時間が必要です。
【マスターのポイント】
★スロットル操作(離陸)
※アーム後は2-3%のアイドル回転で回る。初めての人は、壊れてるかと勘違いすることがある。ディスアームするまでアイドル回転はとまりません。
アイドル回転でモーターが回るのは、アームしていることを目視確認するための安全設定です。
※回さない設定も可能ですが、アーム状態が目視できないので非常に危険なのでしないこと。
★ロール操作
※アングルモードの場合、左右の方向に傾くと同時に、その方向に進む。
※アングルモードの場合、スティックを傾け続けても、ステックの角度しか傾かない。
※マニュアルモード(アクロモード)の場合、傾くだけで、車のように曲がって進むわけではない。マニュアルモードだと、傾け続けると回転して墜落する。
★ピッチ操作
※前に傾けでスロットルを上げると前進する、逆に下に傾けると後退する。
※モード2の場合は、右のスティックがピッチロール操作なので、ピッチとロールは合わせて一つの動作と考えて操作するのが良い。ゼロ戦などの実際の飛行機と同じ。
★ヨー操作
回転動作、左右に首を振る動作。
機体の機種を左右に振る操作。これだけでは進まないので旋回にはならない。
この単独操作では、左右の進みながらの旋回はできない。
マニュアルモード(アクロモード)ヨー(首振り)とロール(進む)の組み合わせで軌道が左右に旋回する。
ヨー操作は、バイクで言うと頭を左右に振って、進行方向を見定める動作。
バイクは、左右に傾ける動作をしないと実際には道を曲がれない。傾ける操作がロールです。
PCのドローンシミュレーターで練習した通り、アームから離陸までの手順を実機で練習します。
機体を水平な地面に置く
半径10メートル以内に廃炉っと自身が、半径50メートル以内に他の人がいないことを確認する
送信機の電源スイッチをONにする
送信機のスイッチ、スティックが全部ニュートラルであることを確認する
機体のバッテリーコネクタを接続する
アームしてプロペラがアイドル回転している状態で、スロットルを全閉のまま、ピッチロールで機体の傾きが正常かどうか、確認できます。
なぜ、スロットル全閉かというと、少しでもスロットルを開けると、エアーモードのスイッチがONになり、ピッチロールで勝手に機体制御のためにスロットルが自動で動いてしますからです。
※プロベラを逆付けして、離陸しようとスロットルを開けた瞬間に、恐ろしい悲鳴のような音とともに、スロットルが全開になり、機体が七転八倒することがあります。これは、エアーモードによる正常な動作と間違ったプロペラ方向によるものです。
【1パイロンでの練習】
着陸地点から半径1メートル以内で離陸、着陸を連続的に行う練習
主目的は、実機を使用して送信機の基本操作を実際に行い体に覚えさせること
※シミュレーターで覚えた操作を実機で体験します。
★機体の整備状況、安全確認
※プロペラを逆につけると、浮上と同時に機体が暴走して回転し続けます。近くに人がいると、ぶつかって大怪我します。このミスは、初心者中級者にはよくあることです。即時ディスアームできるスキルは、一番最初に覚える必要があります。
★アーム操作(期間始動)
送信機の左上のスイッチ
※この手順が自然に、何も考えなくても正確に体が覚えるようになるのには3か月は最低必要です。
※スイッチ1個でアームする昔のスタイルは危険なので、プリアームスイッチとアームスイッチの「ダブルスイッチアーム」設定にするのが最近の常識。
★ディスアーム操作(機関停止)
★ホバリング操作(空中静止)
※半径30メートル以内に人がいないことを確認すること
※制御不能で80メートル以上遠くに墜落しても、回収できる場所で行うこと
※最初の1か月は、操縦技能がほぼないので、安全な着陸ができないので、着陸イコール墜落破損、と考えてください。
【アングルモードでの機体操作の実際】
ホバリング練習の場合、2mぐらいの目線の高さまで離陸浮上させて、高度をスロットルだけで維持してください。
ピッチロールで機体の水平は意図的に手動で傾けることができます。通常30-40度以上には傾かない自動設定になっています。
ピッチロール操作で機体はスティックの方向に傾くと同時に、傾けた方向に進んでいきます。
移動を停めたい場合は、ピッチロールのスティックを中立に戻します。
ただし、横風が吹くと流されて、中立状態でも風下に流されます。逆方向にピッチロールスティックを傾けて、離陸地点の上空を維持してください。
※整備不良で、いきなりスロットル全開で上昇する事故は、よくあるので注意。
【コツ】
ピッチロール操作はしないで、30センチ程度浮かんだら、アームスイッチをオフにする指操作だけに集中します。
瞬時にアームスイッチを操作するには、常時、人差し指(親指系)か、中指(ピンチ系)をアームスイッチに触れさせておき、ディスアームするときには瞬時にスイッチを外にはじきます。
※緊急操作なので、スイッチを探して、指でつまんで、倒すゆっくりな操作では役に立ちません。
※レーシングドローンの場合、着陸してからディスアームではなく、着陸する直前にディスアームします。
★30センチ以上浮上させて墜落させると、壊れる可能性があります。最初はスロットルオフで着陸すると同時に、ディスアーム(機関停止)を練習すればよいと思います。
30センチでも、逆さまになったり、横向きに墜落させると、プロペラが割れたりして、壊れます。でも、機体が森に墜落したり、壁に激突して大破する前に、緊急着陸の操作を体に覚えさせることが大事です。
※アングルモードでは、ジャイロセンサーが働くので、浮上している間は、ピッチロールをニュートラルにすれば、傾くことはないはずです。
※着陸する瞬間に、Air mode
が機能して、突然跳ね上がる(暴走する)ことがあります。エアーモードについては、あとで説明します。
【Air modeを理解する】
Betaflight系ではAirmodeはONにするのが基本設定。
しかし、この機能の意味が理解できないと、勝手に回転を制御して暴走するような印象を受けるかもしれないので、機能動作について解説します。 → リンク