FPVのゴーグルの映像に、機体の情報を文字で表示すること。
数年まえから同じような目的の機能はあったが、OSDだけ専用のユニットが必要であったり、使いにくいものが多かった。
BETAFLIGHTが、熟考されたすばらしい表示機能を搭載したことから、FCの専用チップを搭載して、一気に一般化した。
betaflight 3.1.7以降で使う
FCのBFF3がBETAFLIGHTの機能をフル活用できるFCですが、これを使うのがOSDを最大限活用する秘訣です。
表示が小さいNTSCで設定すれば、見えるので大丈夫
表示項目は 電圧、リアルタイムの電流、合計消費電力、フライトタイム、オンタイム、スロットル、RSSIなどFPVには必要な数値。
かなりのベテランでも、電圧計だけあれば十分とか行っているひともいる。FPVを過放電だけ意識してレースをするならそれでよいでしょう。
リアルタイムの電流は、20Aとか80Aとか、最大120Aとか。これをみることで、燃費がリアルタイムでわかる。全開で、80Aしかいかないプロペラがいいのか、120Aまでいくのがいいのか、判断材料の一つ。Aの割に、前に進まない機体もある
電圧は、バッテリーの残量を15V以下になったら30%きったなとか知るため。これだけで終わっているひとは初心者。
電圧は、スロットルを全開にすると、16.5vから瞬間に15Vまで下がることがる。これをサグという。この度合いをリアルタイムで見ることで、バッテリー寿命が来ているとか、95Cと65Cはやっぱり違うなということがわかる。
「95cにしたら、やっぱり最高速が速いわー」とか言う人、何もわかってません。
合計消費電力が、消費した全電力の合計です。これで、1300Mahのバッテリーで1100mah消費したとかが、具体的にわかります。
つまり、電圧で見ているひとは、サグのことが理解できてないので、一体いくら残っているかを誤解するでしょう。
フライトタイム、オンタイム
があります。どちらも時間ですが、フライトはスロットルをあげて飛び立ってからの時間経過。通常、2分から2分30秒ぐらいがバッテリーの限界です。
では、オンタイムのほうが何?
バッテリーをつないで通電したあとの時間経過です。フライトタイム程、大事じゃないと思いますか?
これで、VTXがオーバーヒートしないかを見てるんです。
VTXが飛ばずに、風が当たらない状態で電源オンにすると、どんどん熱くなり、最後には壊れます。通常、1分ぐらいで画面の映像が乱れ始めます。最後には、ごま塩かブラックアウトします。
スロットルは、アクセル開度です。実際にゼロから全開のときに、本当に送信機から0から100%で信号が行っているのかを知るのがこれです。
全開なのに、いつもより遅いときは、95%しか行ってないかもしれません。また、0のはずなのに、3%とかになってます。最低スロットルの設定の関係です。
RSSIは、送信機の信号を受信機が受け取っているかがわかります。
送信機の機能では、テレメトリーといって、Futabaだと超高級機にしかない機能です。
でも、ドローンだとVTXで機体情報をフィードバックできるので、このRSSIを表示すれば、電波が弱いとか、バインドしてないとかがわかります。
最近、フェイルセーフで機体を落としてばかりのひとがいましたが、きっとRSSIは見てないのでしょうね。
OSDは本当に何のためなのか?
バッテリー残量なら、2分だけ覚えてれば、電圧とか別に見えなくても良いのです。
機体の正確な情報を、スロットル回度や上昇角度、不可をかけたターンなどのときに、ESCが火を噴く、モーターが熱くなる、その原因をさぐるための情報を録画するためなのです。
デバッグモードということです。
カタログだけみて、最新のハイパワーモーターを買ってしまうひとは、このOSD情報を見ながら、機体が限界を超えないかをチェックすれば、過電流で壊すことはないのです。
本当に、IT(インフォーメーション・テクノロジー)
情報を活用する技術力が問われる時代だと思います。
単なるデータなら、不必要。
自分でそれを理解して、次の行動に活かすから、情報に意味があるのです。