FPVで一番大事なのはゴーグル映像
ノイズだらけの映像で困っていませんか
レースで映像が乱れるのは電波の混信が原因
チャンネルとバンドはアナログなので混信するもの
安いVTXは壊れやすいだけでなく、最初から隣のバンドに混信する
VTXよりも、ゴーグル受信器を疑え
FPVを始めるとき、一番の資金負担となるのは、ゴーグルですね。
上級者はほぼ全員がFatshark Dominator HD3(約4-5万円)ですが、受信モジュールは、FuriousFPV True-D V3.6 5.8G 40CH Diversity レシーバが1.5万円程度のセットを使用しています。
合計で約7万円の投資ですが、普通のパイロットなら性能では現時点でベストなセットです。
色々と安物をさがして、見たことないブランドのものを試すのはやめたほうが良いです。
(でも、有名安物ブランドなら一定の信頼性はあるので、節約するなら、実際の使用レビューをみてチャレンジするのはありだと思います。Eachineとか、記事の後半で紹介します)
FuriousFPV True-D V3.6 5.8G 40CHを買っておけば、後悔はしないと思います。
ほかにも、より性能が高く実績のあるブランド La Forgeもありますが、日本で普及しているのはこれ一択ということで紹介しておきます。
ドローンレースを本気でやるなら、ゴーグル内臓受信機ではなく、外部アンテナで映像入力するClear View。
唯一無二の外部アンテナ受信機「Clear View」なら、FPV映像のモーターノイズ(横のシマシマ)は完全解決!
単に、外部アンテナだけで効率化しているのはありません。受信感度も高いですが、受信機自体に、特別なアナログ映像からノイズを除去し、混信電波を除外する技術が使用されていますので、映像のきれいさは別物です。
上記の外部アンテナ受信機のCleaviewのゴーグルモジュールが2018年春に登場しました。性能は業界トップをぶっちぎりと、なるはずでしたが、意外と比較動画をみると同等レベル?とおもっていたら。
案の定、不具合と設計と製造のミスでリコール。鳴り物入りで発売したのに大失敗して、人気が収束したような気配のこれも、完成品が出たら貝だと思います。
ただし!外部アンテナタイプのほうが、性能ははるかに上ですので、利便性が欲しい人はどうぞ。
これから書くことは、最高級品でも安物でも、商品価値を見極めるために必要な最低減の技術的な知識です。
高いものは、高級な部品を使用して、安いものは安い部品で、高級品に近い基本性能がある。これは、疑う余地はありません。
しかし、最高級でも、初期ロットにはバグが多く、結局、価格差ほどの性能は出ていない。安物と映像で比較しても、あまり変わらないことが多いです。
決まった電波を機体から送信して、ゴーグルで映像を受信するだけ。基本的な原理は安いものでも、高級品でも全く同じです。
それでも、みんなが使用している性能重視の高価なセットを買う理由はあります。
【チェック項目】
日本人としては、カタログ性能は出て当たり前、不良品が商品化されてるはずはない、と思いがちですが、世界の標準は中国クオリティ。
信用できる製品など、幻想であることが多いです。購入時に初期不良、カタログスペックと違う、半年で壊れた、などは覚悟のうえで安いものをさがしましょう。
価格差が3倍あれば、3個同じものを買って、壊れたら交換とかすればいいと思います。
(最高級なものでも、そこは中国製、こわれますから)
Eachineの上記の受信モジュールは、5500円前後。さらに海外なら3割程度安いです。
Furiousの3分の1ですね。
次に紹介する定番のお値打ちブランドRalACCと比べても、もう一段階安い限界ギリギリ。販売個数では世界トップクラスかな?
私は、一切ノイズがでない外部アンテナの受信機【Clear View】から有線でゴーグルに映像を入れているので、普段はこのモジュールをゴーグルに装着して電源オフでスタンバイさせています。つまり、使わずに待機。これを電源オンにするのは、機体が遠くに墜落して捜索するときです。外部アンテナの有線は外して使えないので。あと、外部アンテナ受信機が不調で使用できないときには使用します。
性能は、Furiousと比べて大差はありません。機能も、ほぼ技術コピーで多機能です。ただし、ダイバーシティの切り替えは、かなり適当です。でも、実際使用には影響ありません。
高級な受信モジュールしか存在しなかった2017に、価格破壊をしたのがこのブランドRealACCです。
初心者で安くそろえたいなら、このブランドで探せば、半額程度でFPV生活が送れると思います。
FPVは、基本、オープンソースの技術で製品ができているので、ほとんどの技術仕様は公開されている。また、権利を無視したコピーなども横行する中国パワーの文化では、高級品の部品や基盤は横流しやクローンと呼ばれるマルコピーも日常茶飯事です。
FatShark Dominator V3 FPV ビデオゴーグル
これは、2016-2017年のFPVが人気急上昇のときに、トップパイロットが愛用していたゴーグルで、後継機種のHD3よりも映像は見やすいと今でも評判が高いゴーグルです。
新品で買える時期もそろそろ終了かもしれません。
日本で7万円、海外で500ドルでしたが、新モデルのHDOが登場して350ドルに下がりました。
Fat Shark HDO FPVゴーグル
液晶が有機ELに変わり、解像度も若干上がったので、映像が格段に良くなった。
ただし、画角度が狭くなり、ダウングレードしたため、本当に残念な新製品と評判はそこそこです。たぶん、有機ELの部品代をケチったからだとおもいます。妥協があるフラッグシップモデルなので、HD3でよいのではないでしょうか。
(詳細はこちらで解説)