上記の写真のこれ、国内で買えるリポバッテリーのレース仕様の最高峰は、ご存じTATTUですね。
1個あたり4000円以上ですが、練習用の70Cレベルの安バッテリーは2000円以下が私の基準です。世界最高レベルのバッテリーは、価格は2倍以上ですが、性能は2割増し程度です。それでも、レースで僅差で勝つには、限界性能は高いほうがいいというのがトップレベルのパイロットの論理です。
(本番で墜落してリタイヤするレベルのパイロットには無駄な投資ですけどね)
容量ですが、1500mahとか、1550mahとか、ハイパワーモーターで燃費の悪いものに対応すべく、重量増してきた昨今2018年現在ですが、今でも、超軽量FPVこそ、レース機の王道だと信じています。1300mahをいかに持たせるか、トップを狙うならこちらです。
★1セルは3.7vという仕様です。
100%充電すると、4.2Vです。
★満充電をキープするとバッテリーは痛みます。
4.2vとは、自転車のタイヤでいうと、空気圧がパンパンの状態なので、24時間以内に飛ばす予定がないときは、電気を抜いてやる必要があります。
2017年ごろ、ドローンレース用のパワー重視なら、90cは最低必須。
2018年現在では、95C以上は最低必要なスペックです。
Cレーティングとは、瞬間的に流し続けられる電流量の大きさで、持続時間x電流量で測ります。
バーストとは、通常3-8秒程度の全開放電の持続状態です。
70cよりも、90Cのほうが、バースト性能は高いです。
※ただし、中華製が標準であるリポバッテリーでは、100cとか200cとか明らかにダマシ(嘘)スペックをうたうブランドがほとんどです。
まあ、70C以上は練習用、90C以上はレース用で、あとは価格が高いと本当のC性能があるとおもって選ぶしかないです。
練習用バッテリーとは、最大パワー、瞬発パワー、容量などが低めで、経済性重視の安いバッテリーです。
最低でも、70C以上ないとFPVでフルスロットルしても、電力不足となり、ガス欠症状で電圧がすぐに低下します。
練習機なら、モーターは2205-2400kv、バッテリーは70C、フルスロットルで急上昇させて、80アンペア程度が最大電流量です。
高価なレース用のハイパワーなバッテリーと比べると、パワーは2割引きぐらい。体感できる遅さ。
しかし、絶対に墜落させないレベルまでは、逆に楽にコントロールできる安いバッテリーでいい。
スロットルコントロールの練習、操縦精度を上げて、ラインどりを研究するにはふさわしい。
【練習用バッテリー】とはいえ、かなり高性能で安いバッテリーブランドが2018年に浮上してきた。
★CHINA HOBBY LINE。本場アメリカ、オーストラリアではかなり普及している。100Cのバッテリーが、高級ブランドの2/3の価格で買える。ただし、大き目で重たいので、練習用と割り切って支持されている。
※2018年7月現在、海外から日本へのバッテリー販売は送料を支払えば購入できたことを確認しています。
★BANGGOODで買えるGNB(ガオネン)、INFINITY (インフィニティ)も、安価な部類で性能はそこそこ良い。どちらも少し重い。
※2018年7月現在、海外から日本へのバッテリー販売が中止されています。昨年は佐川急便が扱っていました。
→ バッテリーが購入できるサイトのリンクをまとめます(海外)。
→ バッテリーが購入できるサイトのリンクをまとめます(国内)。
【レース用バッテリー】とは、スロットル全開で、最低5秒以上100-130アンペアの電流を出し続けられるバッテリーです。
最低でも90c以上で、バースト3秒以上は150Cぐらい。
2018年現在だと120C以上、150Cもあるようです。
2018年以降だと95C以上。
スロットル全開にした時のバッテリー電圧の落ち込みが少ないです。
価格は海外相場で、1個3000円以上。日本だと5000-6000円以上。
基本的な素材や構造は同じだが、通常は使わない高価な素材や高価な添加物などが使用されている。
耐久性や寿命は、二の次なので支払うお金に見合うかどうかは微妙です。
200cとか100cとか書いている実績確認や信頼性のないブランドが横行している。実際は80C程度しかない。
現在、TATTU と THUNDER POWERの2ブランドはトップクラスのバッテリーを出し実績があるといえる。
→ レース用のバッテリーが購入できるサイトの研究ページ(制作中)
重たい機体で2207-2700kvモーターでハイパワー化するひとは、1550mahを使っているひとが多いです。
ACコンセントでつないで充電でき、ストレージ充電、バランス充電などほぼすべての機能をつかって充電できる充電器の定番の一つです。
(もともとの本物とコピー・クローン商品の両方がありますが、両方使ってますが、それぞれ一長一短の特色があり、実質、安いほうでイイとおもいます。機能操作性はほぼコピーで同じ)
上記のリンクは、クローン品です。
(詳細こちら)
自宅充電用はこれ、現場充電用はまた別のがあり、それは別の機会に。
→ 現場で充電するのに便利で格安なリポバッテリー充電器はこれ!
(詳細こちら)
★基本サイクル(優等生くん)
常にバッテリーは、ストレージ充電で3.8-3.9vにキープする。基本は、常時3.8v。
飛ばすときに、4.2vに満充電にする。
飛ばした後は、過放電がないかチェック。3.7Vを絶対に下回らないようにする。
→ 過放電したら大至急で、ストレージ電圧まで充電すれば助かるかも
バッテリーが熱いと思ったら、かなりのダメージ受けています。修復はしません。
早めに3.8vに充電する。
★基本サイクル(現実的な運用)
上記の「優等生くん」とことなるのは、使用後3.7V以上3.9V以下なら保管状態でOK。
ストレージ電圧を3.95V(70%前後)として、残充電量を少なくして、現場充電の時間を短縮します。
飛ばす前の晩に、満充電4.2v。
※ただし、夏場は4.1V以下(95%ぐらい)。
室温28度から外気温36度に上昇すると4.2V超えるかも)
★特別サイクル(めんどくさがり屋さん)
毎日飛ばす場合、充電時間が足りませんので、やむを得ずリスク覚悟で運用します。
常に満充電のまま。使ったらその日の夜に充電(目視管理は必須、放置厳禁)。毎日、飛行練習。
これだと、常時、ほぼ満充電でキープとなりますが、15本のバッテリーを現場で充電しる時間がない場合はこの運用も可能です。
気温が28度以上の季節は、保管中に発火または劣化のリスクが高くなるので、運用中止してください。
実際にどれくらいバッテリーにダメージがあるのかは、12本を1年間、週5回、年間250回、飛ばした経験では、1年で全バッテリーが寿命になりました。
寿命が来た状態とは、満充電しても4.1vまでとなり、満充電しても、スロットルをいれて30秒で、電圧が異常に低下しました。4セルが3セルになった感じ。
1バッテリーあたりの充電回数は200-300回ぐらいが練習で使えない程度の寿命のようです。
結果的には、ほぼ満充電キープの運用でも、寿命はそれほど低下してないかもしれません。実際、使用直前のみ満充電する「優等生タイプ」の運用で、「寿命」について、それほど良い結果がでているとも思えません。
ただし、レース本番用の高級バッテリーでこんなことは絶対しません。「性能」のパフォーマンス低下は、明らかに悪くなるのが早いと思います。
20ドル以下の安い70Cバッテリーなら、実用性はあります。
【やってはいけない状態】
★過放電でバッテリーは壊れます。
3.7V以下の状態は過放電です。3.7V以下で飛ばすと、ものすごい熱を持ってきます。3.5Vになったら、やけどするほどの温度になり、バッテリーの中身が沸騰してガスになり膨らみます。この状態で、バッテリーはご臨終です。
★リポバッテリー充電を、間違えてニッケル水素充電すると、4.2Vを超えて充電し続け、発熱して爆発発火します。結構、やってしまうミスです。知り合い数十人の中で、家全焼、部屋全焼、ボヤは数パーセントいますね。
★ゲートや地面にぶつけて、へこんだバッテリーは、内部でショートして発火するかも。
★プロペラでバランスコネクターをたたいて、電極が露出したり、コードの被覆が破れて、ショートさせると、バッテリーは発火します。
充電前、飛行前は必ず、バッテリーチェッカーで、各セルの電圧を確認すること。バラついている場合は、バッテリーが死んでいます。
→ 内部抵抗の値を計測して確認する。明らかなばらつきが確認出来るはず。
→ リポバッテリーは、季節ごとに、温度管理は変える必要があります。
バッテリーは、化学反応で電気を貯めて、放電します。
温度が高いと反応が早くなり、低いとスローになります。
メーカーの基準では60度以上での使用は想定外で、爆発発火のリスクが高くなります。
(詳細こちら)
→ 練習用バッテリーを購入する方法
→ レース用バッテリーを購入する方法
【バッテリートラブルを診断する方法】
(詳細こちら)
新品バッテリーは、慣らし充電と慣らし放電をすること!
→ 新品バッテリーを慣らしする方法(詳細こちら)