プロペラ選び  レーシングドローン

★DAL T5046は、レース本番でもコントロール性とスピードで充分なバランスが良いプロペラ。

 

→ DAL Cyclone T5046c 迷っているならこれしかないプロペラ

 

★5x4x3だと、全然スピードが出ないと思ったら、これにステップアップ。モーターとバッテリーの負荷は2割増し程度。

※5とは5インチ、4とはピッチが40という意味、3は3枚ぺらという意味です。

 

【ピッチ】プロペラのブレードが空気をかく角度、この数値が深いければ深いほど、空気を削る量が大きくなります。つまり、推進力、スピードが出るということです。

40<43<46<48<51 と右に行くほどハイピッチとなり推進力が上がります。

 これは自転車の変速ギアのローギアからハイギアに買えることで、同じ回転数に対して移動速度があがるのと同じです。

 単純にスピードがあがるのは良いと思いがちですが、実際は自転車と同じように、漕ぐための足への負担が増大します。

 ハイギアほどモーターが回すときに必要な力が大きくなり、電流量が増大します。これが、モーターやESCの寿命をちぢめが壊れる直接の原因になります。

 ( → トラブル診断と解決策 モーターが回らない)

 

★モーターがハイパワーの2207系なら、より推進力があるものを選べる。RACEKRAFTとか。

 ※ただし、ESCが燃えたり、FCが壊れたり、モーターが壊れやすくなることは覚悟のうえでどうぞ。

 

 

 (→ モーター選び)


プロペラはモータパワーとのバランスで選ぶ kv値の選択

プロペラは、ローピッチからハイピッチまで推進力のちがいがあります。ドローンレースでは46から51まで。フリースタイルでは40から48までを使うことが多いです。

数字が上がると、ピッチが深くなり、より大量の空気を削りとります。

 

パワーのないモーターにはローピッチなプロペラを。

パイパワーなモーターにはハイピッチなプロペラを使います。

 

 また、スロットルを上げて最高回転までに達する時間が速いことをレスポンスが高いといいます。ローパワーなモーターにハイピッチなプロペラを組み合わせると、全開スロットルにしても、最高回転まで2秒かかるということがあります。

 

 こんなレスポンスが悪い機体では、テクニカルなコースは遅くなるばかりか、コントロールできずに墜落しかねませんね。

なので、パイロットはコースに合わせてプロペラのピッチを選ぶのです。

 

【プロペラとモーターの標準セット】

2205-2400kv 50x40x3

2306-2400kv 50x46x3

2207-2400kv 50x48x3

 

【より負荷をかけてハイスピードが欲しい場合】

 

2205-2400kv 50x43x3

2306-2400kv 50x48」x3

2207-2400kv 50x51x3

 

 

 

 


モーターのkv値

 【kv値】4セルなら2300-2500kvが低め、2600-2700kvが高め。最初は低めのkvでやってみて、色々壊れてもいいけどパワーが欲しいひとは高めを選べばいいと思います。

 

レースエンジンでいうと、レブリミットが8000回転が低め、11000回転が高め。回してパワーを稼いだほうがパワーがあるのは当たり前、ただし、高回転は常用できないし、劣化、エンジンブローにつながる。

 11000回転回るエンジンは、ピストン、バルブ、スプリング、コンロッドなどアルミ素材をチタンに変更したり、油圧を上げたり、肉抜きして軽量化したりしないと振動と摩擦熱で焼き付いてブローします。ちなみに、市販エンジンは7500回転ぐらいがレブリミットです。

 

 

 ドローンのモーターの場合は、kvが高いと回転が上がるというよりも、電流量が単純に増える。バッテリーで70Cだと、2700kvだと過放電で壊れます。100Cでも、10秒以上連続全開にすると、ガス欠っぽくなりパワーダウンし過放電で壊れます。2207-2700kvは、色々壊れることを覚悟でパワーを重視したモーターなのです。


プロペラの形状は飛行スタイルで選ぶ

プロペラには、大きく3タイプあります。

 

  1. 昔のドローンのように低速で遊覧飛行するための形状
  2. スロットルレスポンスを重視して最高速度を必要としない形状
  3. レスポンスをある程度犠牲にしても、最高速がでる形状

 

 

 


【昔のドローンのように低速で電力効率よく遊覧飛行するための形状】

 

 

竹とんぼのように、平べったいヘラのようなプロペラ形状だと低回転である程度の推進力が得られ消費電力も抑えられます。ただし、スロットルコントロールは緩慢な遊覧飛行向きです。例えば、DJIファントムのような飛ばし方です。


【スロットルレスポンスを重視して最高速度を必要としない形状】

HQ 5x4x3、5x4,3x3(トップブランド この形状のオリジナル)

 

Dal Cycron T5040 V2 、5043(トップブランド この形状のオリジナル)

King Kong 5x4x3 (激安ブランド、品質そこそこ)

 

 

 空を縦横自在に飛び回るスリースタイルや狭い立体駐車場をすり抜けるドローンレースには、小回りが利いてスロットルの微細な操作を瞬時に機体に伝えるレスポンス力が必要です。

 

プロペラの幅が狭くて、ピッチが40-43のローピッチなものです。

 

 


【スロットルレスポンスを重視して最高速度もでる形状】

Dal Cycron T5046C , 5048 (トップブランド この形状のオリジナル)

Racecraft 5046 (トップブランド この形状のオリジナル)

HQ 5x4.6x3(トップブランド この形状のオリジナル)

 

レスポンス重視の細身の形状ながら、中心から中間近くまでは幅広、先端はとがらせている。

レスポンスと最高速度のバランスが良いプロペラです。

 

 

 


 【レスポンスをある程度犠牲にしても、最高速がでる形状】

例 DAL Cyclone V3 5050

 

 

 直線が50メートル以上ある高速コースなら、フル加速から最高速までのタイムラグのマイナスはあるものの、最高速でのぶっちぎりの快感があります。

 コーナーでの立ち上がりやタイトターンでの細かな機体制御は難しくなりますが、パイロットの腕でカバーできるなら問題ないでしょう。

 

 ただし、モーターやバッテリーに対する負荷は大きいので、5回飛ばして1個モーターが壊れたとかでも、よくあることです。ハイパワー機体は金がかかるのは当たり前です。

 

 基本的な飛ばし方ができて、墜落させずにレースコースをクリアできる人以外は、百害あって一利なしのプロペラです。ドッカンパワーは、車のターボと同じで魅力的ですが、コーナーでは遅くて、かったるい機体となります。

 

 

 

 

 


6セルにする理由 高電圧で小電流が効率がいい


入門者とフリースタイルなら5x4x3から選ぶ

理由:軽い、モーターレスポンスが激速、スロットルの調整幅が広く使える

 

DALのV1は最悪で、ゲートにチップ下だけでプロペラが折れる。3本ともなくなる。交換が半端でない、2時間で20枚は折れる。 4枚1ドルで50セット買い、1ヶ月で全部なくなった。

悪いことばかりではない。モーターやESCが壊れない。

 

※V2からは改善されたはず。

 

 

kingkongの5x4x3は、世界一安くて、そこそこ使えるプロペラ。最高級のHQは、コピー元だが性能は2割引きで、価格は3分の1。4枚で150円ぐらい。

 

コピーのコピーにGEPの半透明のがあるが、もっと柔らかく腰がない。でも、折れない。20パックでも交換しなくて良いこともある。

 

安物コピー品と本物HQの違いは、成形のブレがなく、回転バランスがとれていること! そして、本物はコシがある先調子。コピー品は真ん中から曲がる。推進力はコピー品のほうが劣る。

 

 

 


まとめ

2017年末までのプロペラ探しリサーチ結果です。
続きは2018年版


HQ

DAL

Racekraft