ドローンレースは基本平面にフラッグを置いてライントレースするコースづくりが一般的です。
しかし、ドローンは飛行機であり、高度を自在にコントロールできます。
平面的なラジコンカーのようなコースから、空もの特有の立体的な動きを取り入れたコースの練習について紹介します。
また、飛行機も、ドローンも、操縦席、FPVカメラは上部についているため、目標物の上空を通過するときに、手前から地面の目標物が目視できなくなります。
自分の機体の下にあるゲートを、手前から連続的に目視し続けて、潜り抜けるには、機体をハーフロールさせて、ゲートを目視しながらターンしてくぐることが必要です。これがスプリットSターン(スプリットS)という基本テクニックです。
スプリットSターンは、フリースタイルのドローンの動きで最も多用されるかっこいい縦のターンです。
大きな木の上を、木の表面をカメラでなめながら、ぐるりとターンして木の根元の隙間を潜り抜けてターンする映像を見たことがあると思います。
鳥で言えば、ツバメ返しかな。
具体的なやり方は、参考動画を見てください。
スプリットSターンができない関西勢が撃沈した2017年大阪でのレースイベントがありました。
大阪の駅前の広場で、テニスコートほどの狭いスペースに設置されたコースで、 三角コーナーのように、角っ子に高さ2メートルのロープを張って、上から下に潜り抜ける三角形のセクションがありました。
平面コースでしか練習したことない関西勢のパイロットは、自分たちのやり方では、三角形のゲートは機体の下側にあり、それを通過するときにはカメラの視野の外になり、見えません。
関東勢は、ハーフロールしてスプリットSで縦にターンしてクリアしていました。
どうしても通過できないロープゲートに、次々と関西勢は撃沈。コースを1周もできないありさまでした。